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会頭挨拶

  

 このたび,第24回学術集会の主催を仰せつかりましたことを大変光栄に存じますとともに,1997年の「全国病棟保母研究会」発足以来,長年にわたって集積されてきました医療保育学の知見と会員の皆様の情熱のさらなる発展の契機となる学術集会にすべく責任を痛感しております。

  

 つくば市は,万葉集にも多く詠われた日本百名山の一つ筑波山を北に戴き,JAXA(宇宙航空研究開発機構)を始めとした我が国の最高峰研究機関と,私ども筑波大学を始めとした複数の大学府を擁する歴史と科学が融合した研究学園都市です。当地つくばに,日本全国から皆様をお迎えすることを楽しみに準備を進めておりましたが,新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の流行から,会員の皆様の安全等を鑑み「集会型」での開催を断念し,Webを活用した「紙上開催」といたしました。

  

 政府による緊急事態宣言,その後の茨城県の特定警戒都道府県指定と続く中,開催できるかどうか心配もありましたが,開催にこぎつけることができましたのは,ひとえに本学会理事の先生方のご協力,会員の皆様の医療保育学に対するご支援の賜物と感謝いたしております。

  

 本学術集会のテーマは,我々,筑波大学附属病院に勤務する保育士の想いを込めて,「広めよう!伝えよう!医療保育の専門性~子どもの未来と笑顔のために~」とし,演題は医療保育学全般に広く募集いたしました。また,基調講演には,名古屋学芸大学教授の金城やす子先生に「医療保育の専門性」という大きなテーマでご講演をお願いし,教育講演には,小児神経・筋疾患学を専門とする榎園崇先生から「発達障害」について,発達支援看護学を専門とする小澤典子先生から「寄り添い」について,さらにはボランティアとして活動いただいている“おはなしの泉”の皆さんに「読み聞かせ」についてご講演いただきます。

  

 紙上開催という初めての試みで不安も多くありますが,今回の学術集会が会員の皆様の今後の医療保育活動における一助となることを願っています。最後に,Covid-19流行が終息し,皆様とお会いできる日が来ることを祈念いたします。

  

令和2年6月

筑波大学医学医療系小児科教授
筑波大学附属病院小児総合医療センター長
筑波大学附属病院総合周産期母子医療センター長
 高田 英俊

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